ワトソン・プリザベーションプレートは
核酸、血液などのバイオリソースを、
常温常圧条件下で保存、輸送するために
開発された製品です。
DNA、RNA、オリゴヌクレオチドなどの核酸や、
血液などの検体をプレート上のペーパーチップに
分注して吸着させ、乾燥後に保存します。
多数の試料を液体でチューブなどに保存するのに比べ非常に コンパクトで省スペースです。 マーキングや整理しやすい形状のため保管試料を迅速に 検索できます。
PCRやin situ hybridizationでは 直接ペーパーチップを溶液に 入れて反応を開始できます。
試料を一回の実験ごとに分注して保存するので試料の汚染が 少なくなります。
凍結融解を繰り返さないので試料の劣化を防ぐことが できます。
封筒に入れて普通郵便で送ることが可能です。保冷容器や ドライアイスは必要ありません。 荷物の多い出張でも多数の試料を簡単に持ち運べます。
ペーパーチップには試薬や塩類が含まれていないので、 後日利用する時に好みの溶液が使用できます。
バイオリソースの種類やサンプルの容量に応じて選べます。
①ペーパーチップに試料を吸着させる。
A: 液体培地の場合
B: 寒天培地からピッキングする場合
*ペーパーチップには保護剤が塗布されています。 塗布斑が着色となって見えることがありますが品質に影響ありません。
②乾燥させる。
*減圧乾燥することをお勧めします。
乾燥時間のめやす
・96ウェル・・・・・60分以上
・1/3ウェル・・・・・90分以上
*乾燥が不十分な場合、性能を発揮できません。
③保護シールを貼り付け、室温にて保存。
*隙間があるとコンタミの恐れがあります。
①保護シールを剥がし、ペーパーチップを取り出す。
必要な分のペーパー チップをカットして 取り出します。
ピンセットなどで取り 出し口からペーパー チップを剥がします。
ピンセットなどで ペーパーチップを押し 出します。
②ペーパーチップと抽出用の溶液を容器に入れ、攪拌する。
寒天培地の場合は培地に擦り付け、培養する。
1ウェルあたり のコストは4.4円。
好みの大きさに 楽々カット。
既存プレートに ピッタリサイズ。
プレート:ポリプロピレン製
品番 | 品名 | 入数 | 価格 | 単価 |
---|---|---|---|---|
176-501C | プリザベーションプレート(セルロース) 96 ウェル | 5枚/袋 | 3,500円 | 700円 |
176-502C | プリザベーションプレート(ナイロン) 96 ウェル | 5枚/袋 | 3,500円 | 700円 |
サイズ:W115㎜×D80㎜
1ウェルあたりの溶液量 50μL程度
プレート:ポリスチレン製
品番 | 品名 | 入数 | 価格 | 単価 | 大箱 |
---|---|---|---|---|---|
176-301C | プリザベーションプレート(セルロース) 3 ウェル | 10枚/箱 | 4,750円 | 475円 | 20箱 |
176-302C | プリザベーションプレート(ナイロン) 3 ウェル | 10枚/箱 | 4,750円 | 475円 | 20箱 |
1ウェルあたりの溶液量 200μL程度
プレート:ポリスチレン製
品番 | 品名 | 入数 | 価格 | 単価 | 大箱 |
---|---|---|---|---|---|
176-201C | プリザベーションプレート(セルロース) 1 ウェル | 10枚/箱 | 4,000円 | 400円 | 20箱 |
176-202C | プリザベーションプレート(ナイロン) 1 ウェル | 10枚/箱 | 4,000円 | 400円 | 20箱 |
プローブ常温保存
1週間目
プローブ常温保存
4ヶ月目
不慣れな手で操作をするとRNaseを混入して、実験に支障をきたすことがあります。 1回のISHに使用する量ずつPVPに分注して乾燥、保存しておけば、毎回変わらずに使用することができます。 保存期間は常温で4ヶ月以上。
標的DNAを分注して保存しておき、後日解析することが可能です。ノーマルプレートでも使用できますが、ゲノムDNAなど長鎖なものや貴重な試料では核酸用のプレートを利用されることを推奨いたします。よく乾燥しておけば数ヶ月の保存が可能です。
(保存期間は精製の程度により変化します。)
プリザベーションプレートは、文部科学省知的クラスター創成事業<徳島地域野地グループ(徳島大学)>の研究成果を製品化したものです。